変わらぬ窓からの景色に来客

生きているうちに見ることができる景色は、わずかなんだなぁと外国の素敵な写真を見ながら思う。

それと同時に、窓からの変わらぬ景色に心が癒される。

いま、朝御飯をたべながら、窓の外をのんびり眺めている。
庭の木に変わった鳴き声の鳥がきている。
今年は実がひとつしかならなかったカリンの木だ。

ひとつしかならなかったからなのか、その一つがわたしの顔より大きかった。
写真を撮り忘れたけど、半分をハチミツカリンに。半分をジャムにした。


ジャムはべっこう飴みたいになってしまった。失敗。
でも、紅茶に入れたり、お湯で溶かして飲んでいる。

窓からの洗濯物がはためいているのを見るのも好きだ。

春からずっと実をつけ続けてくれたピーマンとなすのプランター。もう収穫期は終わってしまったけど、いとおしく、かといって家のなかに入れる余裕はなく、困ったな。

家にいることが増えたけど、この小さな世界には私の好きなものが詰まっている。

選んできたものたちに囲まれている。

私がいなくなったら、消えてしまう世界。でも、そのシンプルさが好きだ。

いつまにか、もうこんなにも歳を取っていた。それも悪くない。
いろんな道を通ってきた、いま、ここがベストなんだと思う。

and blue company

作家・坂井あおのホームページです。 小説、脚本、映像構成、広告シナリオ、コラム、議事録作成、写真詩を書いています。映像、記事のインタビューも行っております。 映像構成、シナリオは100本以上の実績がございます。お仕事のご依頼や実績に関してはお気軽にお問合せください。 https://a-b-c.themedia.jp/pages/2476964/page_201812281944

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